4セクション"Flexibel Music Education" クラシック・ジャズ・ミュージカル・音響デザイン

ご挨拶

小嶋貴文
洗足学園高等学校音楽科科長
小嶋貴文

それぞれの志向と特性に沿って育てる!伸ばす!輝かす!


「少年たちの勉学を強制と厳格さによってのみ訓練せず、興味を抱かせるように導くならば、彼らは心の張りを発見するだろう。」―プラトンの述べたこの言葉は、教育に携わる全ての者が常に反芻し心がけていくべき真理であると、私は捉えています。創造とはしばしば既成の枠組みを逸脱したところに実現されるものです。洗足が踏み出した4セクションの音楽教育舞台は、音楽の持つ自由で大きな世界とその多様な可能性を提示することによって、個性や特性に沿った主体的な発想や努力、工夫が引き出される教育を実現しようとするものです。そのために私たちは、合理的な方法と柔軟で細やかな指導により知識の拡充や技術の上達を着実に達成していくとともに、生徒達がやがて発信するであろう挑戦への意欲や未知への興味を敏感に捉え、生徒たちの音楽を共に創り上げていくことができる最良な援護者でありたいと願っています。

 

音楽という志向、その周辺に存在する価値と可能性


自分の意欲の趣く道を見出しえない若者が少なくない現代において、音楽という特定の世界に対して自己の興味を確認し、選択しえた者は幸いです。たとえその学びへの選択と努力が、移ろいゆく時代と第三者からの高い評価につながりえなかったとしても・・・。スポーツであれ音楽であれ、特殊な方向への学びと訓練は、もしも評価を勝ち取るまでに至らなかった時、そのために費やされた時間と費用、労力はまったく無駄となってしまうように思われるかもしれません。しかし決してそうではありません。プレイヤーとして栄華を極めるに至らなかった多くの者たちは、その選択と努力を悔いているでしょうか?一心に注ぎ込まれた努力の経験は人生の多様な場面を乗り切る自信を植え付けてくれます。中途半端な時間からは生まれえない「やり抜くことへの強さ」をその人の中に創り上げてくれるのです。さらに音楽は、多様な職業の場で強く求められているクリエイティビティーを培う上でも極めて有益です。そして何より、人生を豊かに彩ってくれる最良のアイテムでもあります。もし音楽を選び取らなかったとしたら、あなたは何を選択されるでしょうか?そこに音楽へと同じくらいの情熱と努力を注ぐことができるでしょうか?高嶺を目指す道程は、楽しいばかりの平易なものではありません。しかしそれはどの道でも同じです。
あなたがもし音楽が本当に好きであるなら、努力は苦痛とはならず感動に変わるはずです。幸福を伴う成長は興味の方向性の中にこそ実現されます。輝きはそこから放たれます。

小嶋貴文

 

プロフィール


プロフィール:
洗足学園音楽大学教授。東京芸術大学作曲科卒業・同大学院修了。バークリー音楽院(ピアノ専攻)卒業。クラシック、ジャズ、ポップス、ミュージカル等の幅広いジャンルに渡って、国内外で作曲・編曲、演出、監修、演奏の多様な活動実績を持つ。教育においては「基本の徹底」とともに「既成概念にとらわれない自由な発想」を重視した指導を心がけている。


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